ルーツを辿ってご先祖様を想う

2年程前に、戸籍を辿って自分のルーツについて調べていました。

ある程度辿ってそのままにしていたのですけど
お盆の夜中に急に思い立って、改めて戸籍謄本を見返していたら
高祖父母(ひいひいお爺さん・お婆さん)の名前が日本人でもなく、外国人でもない
変わった名前であることに気がついて、気になって調べてみると、アイヌ民族でした。

そういえば小さい頃、親戚からそんな話を聞いたような気もするな…
と、うっすら記憶にはあったのですが、

改めて「私にはアイヌ民族の血が流れているんだ」と思うと
なぜだかとても嬉しくなりました。

それで色々と調べていると、アイヌ民族は名前の付け方や、名前に対する想い入れなどが少し独特だと知り
なんとなく、高祖父の名前をネットで検索してみると
高祖父はアイヌ民族として議員をしていたようで、フルネームがそのままヒットしました。

議員だからといって特別なわけではないし、素晴らしい人間とは限らない。
それは、現代の政治家や地方議員をみれば良く分かります。

だけど、アイヌ民族として生きていた証がネットに刻まれている事がとても嬉しくて、誇らしくて
スマホ越しに存在する高祖父の面影を、何度も目でなぞってはニヤけていました。

それからというもの、アイヌ民族についてもっと知りたくなり
北海道にいくつかあるアイヌ民族博物館に行ってみたり、本を読んだりして
アイヌ民族の文化や歴史を勉強しつつ、ご先祖様に思いを馳せています。

今の私が在るのは、ご先祖様が生きた証。
会ったことはなくとも、ご先祖様と私はちゃんと繋がっているんだなと思うと、自然と感謝の念が湧いてきます。

そして、「感謝をする」という事の本当の意味を実感できた気がしています。

いつか読んだ本にこんなことが書いてありました。

日本が貧しかった頃、努力が報われない人々が沢山いた。
だけど当時の人々の報われなかった努力が、現代の衣食住に困らない日本を作ってくれた。
時を超えて、当時の人々の努力が現代で報われたのだ。

 

今の日本が多くの人にとって生きやすい国かと言われると、私はそうは思いません。
便利になった代わりに、置き去りにされていることが山ほどある気がしています。
自殺率は世界でも上位だし、特に最近の日本は少しおかしいと思っている人も少なくないと思います。

だけどそれを差し置いても、良いところだって山ほどあると私は思っています。
日本がここまで発展したのは、先人の方々が絶え間ない努力を重ねてくれたからこそ。
そう思うと、感謝せずにはいられないなと改めて思ったのでした。

 

写真はアイヌ民族博物館にて。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です