美しい人

自分自身のことを「美しい」と表現している方の文章が目に止まりました。

私は自分の容姿に対するジャッジがとても強くて
それに対する判断基準がやや高めな事もあり
口が裂けても、嘘でも、冗談でも、自分を美しいとは言えないのですが

だけど、その方の文章を読んだ時に『もしかしたら私も美しいのかもしれない』
自然とそう思えるような、そう思ってもいいんだと思わせてくれるような、そんな感覚になりました。

「そっか、美しいってそういう事なんだ」と、上手に言語化はできていないけど
だけど私の心の中でちゃんと固定されて、美しさに対するひとつの基準ができた気がしたのです。

そもそも美しくもない私が「美しい」という話題を取り上げてるなんて
それだけで反応がボロボロと出てくるけど

そんな私でも
「私も美しいのかもしれない」と思わせてくれるその方の文章は

内面にある美しさが、とても優しく文章に乗っていて
美しさというものは、内面から滲み出てくるものなんだと認めざる得ないような、そんな感じ。

なぜなら、私はその方を知らないし見た事もないけど、その方は確かにとても美しいから。
文章からその方の美しさが伝わってくるのです。

きっと
美しい人って、美しくなくても、美しいし
美しくない人って、美しくても、美しくない。

表面的な美しさや、物理的な美しさ
それはやっぱり魅力的で自信をくれるものだけど

だけど私が本当に欲しいのは
内面の美しさが土台にあり、その土台となる美しさがとても自然と外側に反映されて
作り物の美しさではない、自分に馴染んでいる美しさみたいなもの

それが私の追い求めている理想なんだと
その方の文章を何度か読んでいくうちに、意識に上がったのです。

美しいとか、美しくないとか、そういう事に囚われる世界から出た上で
いつか私も自分自身の事を、とても自然に「美しい」と思える人になりたいと思いました。

秋桜が咲いていました。北海道は少しずつ秋に近づいています。