好きのはじまり

 

今から5年程前に、あるワークをしました。

「幼少期に好きだった事や夢中だった事、楽しかった事や嬉しかった事を書き出して下さい。
それが今のあなたの好きな事や使命、今後の職業に繋がります。」

という感じのワーク。

 

当時の私は、自分探しを始めたばかりでした。

幼少期から人に合わせてばかりで、
小学生の頃には「どれが本当の私なんだろう」と考えてしまうほどの八方美人。

 

そして、人の真似ばかりしていて
幼馴染がピアノを習い始めると、私も習い始めて
幼馴染がやめると、私もすぐにやめる。

幼馴染が習字を習い始めると、私も始めて
幼馴染が習字をやめると私もやめる。

クラスの女子の間でジャニーズが流行っていた時も
そんなに興味はないけど、何となく周りの雰囲気に合わせて
適当に好きなジャニーズを決めて好きという事にする。

そんな感じの子どもでした。

 

小さな女の子がアイドルになりたくて
目をキラキラ輝かせながら可愛く歌って踊ってみせる、なんて事はよくある話だと思いますが
私も幼い頃はそんなふうに思っていた時期もありました。

だけど私はそのキラキラした夢を見るのと同時に、
他人が私をジャッジする姿を重ねていたような女の子で

「売れない時期を人に見られたくない」と子供ながらにそんな事を考えているような
いわゆる子供らしくない子供だったように思います。

 

そんなふうに、人の目を気にして、人に合わせてばかりいたので
好きな事を夢中でしていた記憶はなくて

運動と歌を歌う事は好きだったけど、
だけどそれが大人になった自分にどのように繋がるというのだろう。
そんなふうに思っていました。

 

幼い頃から真っ直ぐに自分の好きな事をしたり
キラキラした夢を、なんの疑いもなしに信じられていたのなら

「幼少期に好きだった事や夢中だった事、楽しかった事や嬉しかった事を書き出して下さい。
それが今のあなたの好きな事や使命や今後の職業に繋がります。」

私はこの言葉に悩まされることはなかったのかもしれません。

 

 

自分を探したくて始めた自分探しで
この先、本当のわたしが見つかる事はないんじゃないかと思ってしまうほど
そのワークをした事によって、当時の私の中にモヤモヤしたものが残ってしまったのです。

 

あれから5年たった今も、私は本当の私を探しているわけですが
最近になって、やっと私の中にあった「好き」の気持ちがふわっと上がってきました。
5年前は行方不明だった「好き」の感覚が。

やっと触れたその感覚が嬉しくて
「あ〜好きってこういう事なんだ」ってその気持ちを味わって
今もその気持ちに触れると何とも言えない幸福感を感じられます。

 

 

きっと多くの方にとっては、そんな事?と思われると思いますが、私にとってはとても特別なものとなりました。

その私の中からふわっと上がってきた好きな事というのが「言葉」です。

いつからかは分からないけど、私は昔から言葉を大切にしてきました。

 

私は標準語を使うのが好き。
それは方言がどうとかそういう事ではなくて

超 ではなく すごく とか。
めちゃくちゃ ではなく とても とか。

流行りの言葉ではなくて、普通のことばを大切にしてきました。
周りの友達が流行りの言葉を使っていても私は標準語。

 

普通のことばを使う自分が好きだったし
当時は日本語が綺麗とかそんなことを考えていたわけではないけど
やっぱり日本語は綺麗だなって歳を重ねるに連れて思うようになりました。

私にとってあまりに普通の事となっていて
意識すらしていなかった「言葉を大切に思うこと」が
急に意識に上がってきてのは、本屋さんである本を手にした時でした。

 

言葉で癒されて、その言葉を繋いている文章に癒されて。
日本語って美しいな〜って思って、数冊の本を買い占めて。

その表紙の感じも好きだし、本から伝わる雰囲気も好き。

 

こんなふうに、ふいに私にとっての「好き」が見つかって
それが嬉しくてこちらに残しておきたいなって思ってこの記事を書いています。

もしかすると、数年後にはもう好きではないかもしれないし
今の「好き」を通り越して、その先の「好き」を手に取っているかもしれない。

だけど今の私は「今の好き」をちゃんを味わえていて
その気持ちを伝えることができている。
それが私にとってはとても意味のあることなのです。

「言葉」を使ってもっともっと自分の人生を創りたい。

そしてこの「好き」という素敵な感覚をもっと私自身に教えてあげたいので
今私が運営しているコミュニティが落ち着いたら、こちらとは別の場所で好きを表現する事を始める予定です。

 

私のように、分かりやすい「好き」ではなくて
昔からずっとそこにあった当たり前の何かが「好き」に繋がることもあります。

自分の中にある「好き」を見つける手段はひとつではありませんし
それぞれの状況により方法は違ってくると私は思っていて

例えば、幼少期に好きなことを抑圧してしまった方なんかは
意識でどれだけ掘り下げても答えは出てこないかもしれないし

私のように、自分と向き合い続けて霧が晴れてきた結果
何かのタイミングでふわっと「好き」が上がってきて
それをキャッチできる方もいるでしょう。

 

いずれにしても何が必要なのかというと
欲しいものや手にしたい事がある時は「意識の中に自分のその想いを置いておく」という事。

日常の中で常に意識し続けることは難しいかもしれない。
だけどその強い想いを意識の中に置いておけば
必要な時にちゃんと情報をキャッチできるようになります。

 

好きなものに触れながらそれを味わえるのってこんなにも満たされるんですね。
この想いを知ることができて本当によかった^^

そんなふうに思ったのでした。

 

 

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